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2015-09-26 [Sat]

子育てのモデル

来月からテレビドラマも始まる「コウノドリ」の10巻を読みました。

非常に身につまされる内容でしたが、現実はあんな簡単には解決できず、もっとこじれます。たとえばファミサポとか公共サービスの手続きとか、保育園との調整とかを、あのお父さんがやるとして、いつやるの?平日の昼間しかないでしょ?そんな簡単じゃないでしょ?ってところなわけですわ。たとえば。

うちは奥さんが色々調べてくれたけど。

それに、普通はSOSを出せるのはもっと切羽詰まった状況で、どうにもならなくなってからです。端的に言うと、子供に手が出てから。漫画だとあの表現が精一杯だったんでしょうな。

まあ、それはそれとしてだ。

なんか総理大臣が「一億総活躍」とかいうスローガンを出したらしいじゃないですか。50年後に人口一億を維持することを目標として、とか。

生産力を維持するなら、ある程度の人口を維持することは必要です。一方で、人口が減ったとして経済が回る落としどころがあるのなら、それを模索するという考え方もあるでしょう。

今の日本で何がまずいかというと、人口増加率が減っているというその数字ではなく、少子高齢化への移り変わりに社会制度と経済構造が追いついていないということなのだろうと思われます。少子高齢化はとっくに見えていたことなので、社会制度の変化が追いついていないのだとしたら、行政何やってたんだってことだよねー。

で、逆に言うと、今の日本の問題を解決するもっとも簡単な方法は、現在の出生率をベースにして、世代別人口バランスの理想型を求めて、多分高齢者が多すぎるので、多すぎるところに死んでもらうことです。ぶっちゃけね。

でもそんなことはできないので、子供を増やそうっていうことに政府はやっきになっているのですが、子供なんてそう簡単に増えるものではないし、今後子供が生まれても、5歳とか6歳の子供が生まれるわけではないので、世代別に見て薄い層は薄いままグラフに残ります。

このあたりの人口問題のマクロな部分については、国立社会保障・人口問題研究所で色々検討・シミュレーションしているはずです。

それよりも僕等の問題はミクロな現実の目の前の育児なわけですわ。コウノドリ読んで思ったんですけどね。

たとえば、東京都在住、共働き、3歳の子供がいて、現在奥さんが2人目を妊娠中、という家庭があったとして、どういう条件がそろえば「回る」のだろうかってのをちゃんと考えてみたいなと思ったのです。

モデルケースとしては色々あるだろうけど。

年収がどのくらいだと、これができるとかできないとか。

両親が近くに住んでいると、これができるとかできないとか。

この区だと行政サービスがこれがあるけれど、こっちはないとか。

自動車がなくて住んでいる場所がここだと、この行政サービスはうけづらいとか。

シンクタンクあたりだとできるんですかね、こういう仕事。

誰が考えるべきなのか、考えたとしてどういうパスを使えば行政のコアに届くのか、僕にはよく分かりません。

僕にできるとしたら、そういうテーマの小説を書くことくらいなんでしょうね。


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