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2015-11-01 [Sun]

フレンチについて

今日、神楽坂のラリアンスに行ってきたんですよ。ランチで。奥さんが予約してくれたので。

ラリアンスはかつてミシュラン一つ星のレストランで(今は星がないらしいけれど)、結婚式もできます。

前回行ったのは4年前にディナーを食べて、その後子供が生まれてそれどころではなく、今回久しぶりに出かけました。

4年前とはシェフが変わっているらしいですね。今のシェフは和風を取り入れているとのこと。

でもって、今回ランチを食べて、「ああなるほど、フレンチというのは、こういう風に理解して、味わって、楽しむものなのか」というのが、ちょっと分かった気がするのですな。この年齢になって、何を言っているのかって話だけど。

食べながら、シェフはこういう風な意図を持ってこう作っているんじゃないかしら、っことが考えられるようになったのです。

食を理解するとは、こういうことか、と。

ま、大した理解じゃないけれど、経験上、こういう物の見方を手に入れた上で色々勉強すると、ちょっと上の力が身につくというものがあります。他のフレンチはどうなのだろう、日本の懐石料理はどうなんだろう、などと研究してみたい。

ということを考えながら風呂に入っていて、おや、しかし視界のクリアさがないなと気づきました。

30代の頃の僕は、本当に頭がクリアで、何か足りない知識があったら、よっしゃここらへんに突っ込んでやろうっていう意気込みもあったんだけど、今料理のことを考えてみて、知見を広げる土台となる理解は確実に生じている感覚はあるものの、それを道具にして色々取り込もうというクリアな視界や展望がない。

慢性的な閉塞感ってのは、この頃ずっと感じてはいて、端的に言うと、明らかに昔よりバカになっている。

年齢的にも折り返し地点だし、思考力や注意力の一部を常に子供に吸い取られているし、そりゃろくなパフォーマンスも出ないのは仕方がないとは思うけれど、この先の人生、下がる一方の自分の知力と都度都度折り合いつけながら生きるってのは、ちとつらいですな。


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