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2010-04-02 [Fri]

Xperiaを買いました

ソニーエリクソンのAndroid端末Xperiaを買った。午後3時頃に受け取りに行ったら、事務手続きに4時間かかると言われたので会社に戻って仕事した。

で、使いはじめたのだが、Android端末としては、かなりよい。反応の速いし。iPhoneみたいなちょっとしたエフェクトで小気味の良さを出すような演出はないが、そこはまあ、Androidなので。CoviaのSmartQ5に入れたAndroid 2.0がかなり使いにくかったので心配していたが、普通にメインのスマートフォンとして使えそう。

とりあえずNokiaで管理していたスケジュールと電話帳は全部Googleのサービスに同期させて、そっちを見るようにしてみた。

問題は、ソニーエリクソンが鳴り物入りで搭載させた独自UIであるTimeScapeである。これがまったくもって使いものにならない。確かにTwitterのTLがタイルになって流れていく様子は格好いいのだが、Twitterって140文字だから全部の文章が一覧できるというのが利点なわけで、タイルに先頭数文字だけを表示させて3Dスクロールさせられても読みにくいだけ。さらに、つぶやこうとすると「ステータスを入力してください」などと書かれたテキストフィールドがでる。つぶやきとステータスは違う。ソニエリのデザイナが勝手な解釈でサービスの意味するところ変えてしまっているのだ。

これはデザイナの思い込みによる偏ったポリシーの押しつけとしか思えない。

でも考えてみれば、ソニーってそういう会社だっけ。

ということで、TimeSpaceはホーム画面から消した。多分Xperiaの駄目なところは、ソニーエリクソンという会社の文化の駄目なところが反映されているのだと思う。

さて、ところで。

時期を同じくして、SoftbankとauからもAndroid端末が発表された。SoftbankからはHTC Desire。auからはSHARP開発による独自のミニノート型(Sigmarionと同じくらい?)だ。出来ているものを買ってくればいいじゃんというSoftbankの姿勢は、とってもSoftbankらしいが、好きじゃない。

しかし、注目するポイントとして、SperiaとSHARPの端末はAndroid 1.6ベースなのに、HTC DesireはAndroid 2.1ベースであることを見逃してはならない。

ここから容易に推測されるのが、独自ハード、独自ソフトを自力で開発し差別化したAndroid端末を作ろうとすると、開発期間の関係で確実に動作検証ができるOSを使ってスタートしないといけないことだ。最初1.6で始めて、途中から2.0に切替えるとなると、動作試験などのコストがバカにならない。これはフリーのUNIXを使った組み込み開発ではよくあることで、最初NetBSD 2.1で始めたのに、製品ができるころにはNetBSD 4.0が出ていたりなんてことは普通にある。ただ、Androidの場合バージョン自体がブランド力を持ってしまっているので、ここの事情は少し変わってくる。

一方、HTCは以前からの蓄積もあって、最新OSに、リファレンスハードをちょっと改良したものにちょっと改良したUIを乗せた。Softbankはそれをただ買っただけ。

Softbankはどうでもいいが、AndroidのようなOSやミドルウェアのバージョンがブランドになる環境で製品を作る場合、開発プロセスを従来の考え方とは変えないのかもしれない。

差別化した技術を活かしつつ、フリーの環境のリリースサイクルを意識し、随時catch upするといった方法が必要になる。日本のソフトウェアを活かす方法を模索する必要があるのではないか。

なんてことを書いてはみたけれど、とにかくXperiaのTimeScapeがゴミだったので、差別化したってゴミしか作れないなら意味ないじゃーん。だったら標準のUIのままでいいや。はい、日本の負け。

そんな気がしてきた。

あ、XperiaはAndroid端末としては良く出来ているので、適当にカスタマイズして使う予定。


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