告知など
- 「勇者彼女がトイレから出てきません。」
- 彼女がうちのアパートに来たかと思ったらトイレに入って出てこなくて、 何をしているかというと、異世界で勇者をしている話。
- 「ダウン症があるとかないとかどうでもいい、誇りがあればいい。」
- そろそろ子育てエッセイなどというものを書いてみようかと思った次第。
- 「小説生成システム開発計画 - プロジェクトNUE」
- 計算機に小説、いや、使い物になる文章を作らせてみようという試みを、 勉強しながらやってます。
2006-02-26 [Sun] 残る疲労
▼ 昨日は師匠とあって、若い人を紹介される。現在会社員をしていて、4月から大学の
博士過程に入って学位を取ろうとしているそうな。博士論文というのはね、とかいう
感じの話をする。あまり偉そうなことは言えた立場じゃないけど。
▼ 師匠はまもなく今の研究所をやめ、4月から某国立大学の教授になる。
その師匠がこんなことを言っていた。
▼ 「例えばこの携帯電話をさ、学生に見せたとして、これがコンピュータ技術の固まり
だと言ったとしても、ピンと来ないと思うんだよね。もし仮にその部分を語って
聞かせて、携帯電話のソフトウェアを作る業界に行かせたとしても、そこで待っている
のはデスマーチなわけで、だったらそいつにとっては携帯電話に関する技術的興味
なんか持たないほうが幸せだったかもしれないじゃん」
「ゆとり教育の世代が大学に入って来るんだよ。高校の化学で周期律表をやらないん
だよ。微分方程式もやらないんだよ。そういう連中にコンピュータの何を語れば
いいんだろうね」
「我々はコンピュータやネットワークが世の中の役に立つと思ったからその研究をして
きて、それを守りたいと思ったからセキュリティの研究をしてきたけど、いったいどこ
にモチベーションを立脚すればいいんだろうね」
▼ それに対して、
「コンピュータやネットワークが世の中を変えると思って、世のため人のためと思って
僕も研究してきたけど、もうそんなことをは疲れました。目先の楽しさだけで仕事して
金貰えればいいやってところで、僕は割り切りました」
とは言えなかった。
本人を目の前にしては。
とても申し訳ない気がして。
▼ 人間には、
できること、
やりたいこと、
やらなければならないこと、
というのがあるわけで、それらの折り合いをつけて仕事を選んで生活している訳だと
思うのだが、その折り合いの過程で腹の中にしまいこんだものは、あるよな。