告知など
- 「勇者彼女がトイレから出てきません。」
- 彼女がうちのアパートに来たかと思ったらトイレに入って出てこなくて、 何をしているかというと、異世界で勇者をしている話。
- 「ダウン症があるとかないとかどうでもいい、誇りがあればいい。」
- そろそろ子育てエッセイなどというものを書いてみようかと思った次第。
- 「小説生成システム開発計画 - プロジェクトNUE」
- 計算機に小説、いや、使い物になる文章を作らせてみようという試みを、 勉強しながらやってます。
2002-02-02 [Sat] 田代まさしの裁判
▼ さて。
▼ 田代まさしの裁判に関して、asahi.comにこういう記述があった。
▼ 裁判官から覚せい剤に手を出した理由を聞かれた田代被告は「番組の出来具合
や視聴率を考えると、胃が痛くなった。自分で抱えこんでしまった」と答えた。
裁判官が「タレントならだれにでも、そのようなプレッシャーはある。タレン
トに向いてないんじゃないの」と語りかけると、田代被告は「はい、おっしゃ
る通りだと思います…」とうなずき、肩を落とした。
▼ タレントに限らず文明社会に生きている人間なら誰でもプレッシャーはある。プレッ
シャーから押し潰されそうになるのは誰にでもあることで、何らかの逃避の方法が
あったら手を出すのも当然のことだ。それを弱い人間だと断定するのは、単なる無知か
強者の暴力以外の何物でもない。田代まさしの場合は、たまたま覚醒剤が手に届く場所
にあったというだけのことだ。
▼ だからと言って覚醒剤(覚醒剤だからいわゆるスピード、塩酸メタンフェタミン系薬物の
ことを指す)を認めてよいというわけではないが、もっと問題にするべきは他にある。
まず、特定の世界では覚醒剤が入手可能であるという実状。そして、プレッシャーがか
かっているのにカウンセラーなり精神科医なりにかからず、そして周囲もそういうアド
バイスを出来ず、更には裁判長までもが「おまえの我慢が足りない」という発言をする
ような、日本のメンタルヘルスケアに対する認識の不足という点である。
▼ 世の中には坑不安剤や抗鬱剤などを飲みながらなんとか社会生活している人もいるわけ
だし、どうしても覚醒剤が欲しかったらほぼ覚醒剤に分類されているリタリンを処方し
てもらうとかいった方法もあるわけだし。
▼ 彼についてはそれよりも、のぞきの常習である(しかも再犯)ということの方が、精神
病理という視点では根が深いのではないかと思うのだが。