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2003-04-17 [Thu] 自分探しと引き篭り

精神科医である斎藤環氏の「じぶんさがし系とひきこもり系」という分類は、とても

分かりやすい分類なので、僕自身が人間性の分類をするときに頻繁に適用してみる

モデルなわけですが。

自分探し系というのは、自分という主体を持たず他者との関係でしか自分の位置を

表現できない人。自分の姿というものを常に探している人。

引き篭り系というのは、「自分はこういう人間だ」という枠を自分で規定して、その

中に籠ってしまう人。

斎藤氏によると、普通の人間は両方の中間でバランスをとるものだけれど、最近

の若者は二つのうちのどちらかに著しく偏るケースが増えているのだそうだ。

だけど考えてみると、この二つって、出発点は同じだと思うんですよね。

つまり、「今の自分は本当の自分じゃない」っていう気持ち。

「今の自分は本当の自分じゃないから、本当の自分(何か分からないけれど)を探しに

いこう」ってのは自分探し系。

「今の自分は本当の自分じゃなくて、理想の自分はこうあるべきなのにそうなれない

のはどうしてだろう」ってのが引き篭り系。

どちらも現在の自分を受け入れられないところから始まっている。

結局、生きていくということは、他人と折り合いをつけること、と言うよりも、自分

自身と折り合いをつけることなのだろうなあ、と思うのです。

だから、「こんな自分だけど、まあいいか」と思えるようになると、良いね。

# あ、宝くじが1000円当たった


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