告知など
カクヨムにて連載中。
- 「勇者彼女がトイレから出てきません。」
- 彼女がうちのアパートに来たかと思ったらトイレに入って出てこなくて、 何をしているかというと、異世界で勇者をしている話。
- 「ダウン症があるとかないとかどうでもいい、誇りがあればいい。」
- そろそろ子育てエッセイなどというものを書いてみようかと思った次第。
- 「小説生成システム開発計画 - プロジェクトNUE」
- 計算機に小説、いや、使い物になる文章を作らせてみようという試みを、 勉強しながらやってます。
2003-08-06 [Wed] ココイチ
▼ そんなことを考えていたら、隣に男女の二人連れが座った。彼らは600gのカレーを
頼んでいた。しかも7辛だ。
ただし、二人で一つのカレーである。
トッピングも何もない、ただのカレー。見るからに貧乏そうな二人は、一つのカレー
を分けあって食べていた。たしかに一つのカレーを大盛りにして二人で分け合えば、
それなりに安い夕食になる。7辛なのは、少しでも食べるのに要する手応えを増そうと
いうことだろうか。おそらく、ココイチのカレーを二人で分けて食べるのは、貧乏な
彼らにとってたまの贅沢なのだろう。
僕はカウンターからラッキョウをオーダーし、二人のほうにそっと差し出した。
「これを、食べたまえ」
「そんな……受け取るわけにはいきません」
「いいんですよ、あなたがたの愛ある生活に、乾杯」
「ありがとう、ラッキョウの君(きみ)」
若者に幸のあらんことを。
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