告知など


2001-07-28 [Sat] 聞く言葉と読む言葉

日記システム改良中。というか、Perlで書いていたのをRubyで書き直した。理

由は特にないけど、まあRubyの練習も兼ねて。Emacs Lispもそのうち書きます。

今月の日経サイエンスより。

「脳は言葉をどう理解するのか」という問題に対して、手話失語の例から答え

を探っていく。

失語症には「他人の話を理解できるけど自分は流暢に話せない」「自分は流暢

に話せるけど他人の話しを理解できない」というパターンがあり、それぞれ脳

の異なる部位に損傷を受けることが原因である。前者は口の運動神経に近い箇

所、後者は聴覚の認知神経に近い箇所の損傷であるので納得がいくのらしい。

ところが、手話を母語とする人達で脳に損傷を受けて失語症になった場合でも、

同じような因果関係が見られるので、必ずしも言語中枢と運動神経とが繋がっ

ているというわけではないことが最近の研究で分かったらしい。

いや何が驚いたって、僕は手話って日本語なり英語なりの単語や文法に対応し

て出来ているのかと思ったらそうでもないということ。米語の手話は完全に手

話独自の言語体系になっているらしい。

なんでこの話題を持ち出したかと言いますと。

読み書きの能力と会話の能力も別物だよなという話で、読み書きは問題ないの

だけど会話がスムーズに出来ない人というのが居ます。僕もその傾向があるの

だけど。

何年か前にいた後輩が結構この傾向があって、読解力とかは普通以上にある人

なんだけど、どうも彼の話すことは理解しにくいし、彼もこちらの話している

ことを理解しているのかいないのか。

違う専門分野の人と話すと微妙に用語などの温度差があって最初とまどうもの

ですが、なんだかな。


十年ぶりくらいにケルト神話な気分になってみようかと思い、「ケルトの妖精」

という本を開く。

「オィングスは若さと美と愛の神であり、……オィングスは、ボイン河のほと

りにある……」

ボイン河…ボイン河…ボイン河…ボイン河…ボイン河…ボイン河…ボイン河…

何が流れている河なんじゃあ!

本を閉じた。


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